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2008年6月 8日 (日)

もしもフランス語ができたなら

こんなニュースがありました

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080608-00000914-san-soci

スタンダール『赤と黒』 新訳めぐり対立 「誤訳博覧会」「些末な論争」

6月8日12時24分配信 産経新聞

(略)

 新訳文庫の訳者は東京大学大学院准教授の野崎歓氏で、これを手厳しく批判したのは立命館大学教授の下川茂氏。
 「『赤と黒』の新訳について」と題した下川氏の書評は「前代未聞の欠陥翻訳で、日本におけるスタンダール受容史・研究史に載せることも憚(はばか)られる駄本」と同書を断じ、「訳し忘れ、改行の無視、原文にない改行、簡単な名詞の誤りといった、不注意による単純なミスから、単語・成句の意味の誤解、時制の理解不足によるものまで誤訳の種類も多種多様であり、まるで誤訳博覧会」と書いた上で、「生まれてこのかた」という成句になっている「Delavie」を「人生上の問題について」とするなどの具体例も列挙している。
 また、今年3月15日付で発行された同書の第3刷で19カ所が訂正されたことについて、「2月末に誤訳個所のリストの一部が(訳者に)伝わっている。そこで指摘された箇所だけを訂正したものと思われる」と指摘。改版とせずに、初版第3刷として訂正したことを「隠蔽(いんぺい)」だと非難している。
 産経新聞の取材に下川氏は「野崎氏に会報と絶版を勧告する文書を郵送しました。学者としての良心がおありなら、いったん絶版にしたうえで全面的に改訳すべきだと思います」と語った。
 一方、光文社文芸編集部の駒井稔編集長は「『赤と黒』につきましては、読者からの反応はほとんどすべてが好意的ですし、読みやすく瑞々しい新訳でスタンダールの魅力がわかったという喜びの声だけが届いております。当編集部としましては些末な誤訳論争に与(くみ)する気はまったくありません。もし野崎先生の訳に異論がおありなら、ご自分で新訳をなさったらいかがかというのが、正直な気持ちです」と文書でコメントした。(桑原聡)

 『赤と黒』は高校時代に読んだけど、

「良心の呵責」が理解出来なかったよ・・・。

下川教授は残念ながら知りませんが、野崎准教授はNHKのテキストの連載をやっていて良く読んでいました。

文章がとても軽妙で読みやすかったですけどね。。。

すでに、トゥーサンの訳など出版されていたと思っていましたが、

今回出版された本は反響が大きいようで。

一回絶版にするべき・・・とは穏やかではない。

アマゾンの批判のレビューを読んだけど、個人攻撃っぽくて当てにならんし・・・。

とにもかくにも一回読んでみないとね・・・。

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コメント

確かに突っ込みを入れても
「なにを言っているんだキミィ、
わざとそう書いているんだよ」

なんて言われたらグゥの音も…。


結局、原文に当たるしか、正確に知ることはできない
ということなのでしょう…

すらすら外国語が理解できる頭が欲しい…。

投稿: みもっち | 2008年6月 9日 (月) 23:30

編集者が訳チェックできるわけじゃないしね。有名な学者さんの訳に、「あの~、ここ、副詞のかかりうけがおかしいのでは?」とか言えませんよ(笑)。そういう世界なんでしょう。

英語のTVドラマ、映画でも、字幕は結構ひどいですよ。ありゃりゃって、笑いながら見てますが。これも、TV関係者が語学できるわけじゃないので。視聴者がいくら指摘しても、次回から直す、ということもないしね。英語でこれなんだから、ましてや別の言語は、無法地帯なんでしょう。

投稿: yumichan | 2008年6月 9日 (月) 17:19

そうですね…
翻訳本を読んでわかるのは、「翻訳が面白いかどうか」であって、
「翻訳が正しいかどうか」ではないですよね。

でも、「絶版すべき」とは穏やかでないとも思います。
多分、訳者の立場が違っていたら、これほど叩かれることはなかったでしょうね。

個人的には、どんな専門分野でも
学者は批判をするよりも建設的な意見を発信すべきと思っているので、
絶版すべしだけが結論なのならちょっと悲しいです。

投稿: みもっち | 2008年6月 9日 (月) 08:16

スタンダールは原文で読んだことないし、気力が続かずに読めないと思うから、私には翻訳だけ読んでも判断できないですよ。日本語として分かりやすくても、それが正しい訳とは限りませんからね。

今回はスタンダールの著作なので研究者が多かったから誤訳を指摘されたみたいだけど、マイナーな作家なんかだと平気で誤訳の本を出していますからね。非文学系だと誤訳が酷いのが多いですし。出版社全体としてみた場合、そういう面でのモラルはかなり低いと思います。とりあえず売れればよいというのが出版方針だから。

投稿: chat qui dort | 2008年6月 8日 (日) 20:50

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